「僕が一番欲しかったもの」は「必要なもの」ではなかったのか?

朝焼けに映えるマッターホルン(スイス)

今日テレビを見ていたらNTTの
CMが流れた。
BGMは槇原敬之の「僕が一番欲しかったもの」
だった。恥ずかしい話だが曲を耳にしたとたん
目がウルルンとしてしまった。この曲はこの日記でも
たびたび話題に出しているドラマ「ラストプレゼント〜娘と生きる最後の夏〜」
の主題歌なのだが、そのドラマのストーリーを思い出しウルルンとしてしまった
わけだ。


んで、ラストプレゼント自体最近はすっかりご無沙汰だったし、この曲も
聞いていなかったので、CMで見かけた後、CDで久しぶりに聞いてみた。


この曲はメロディーも最高だが、歌詞も最高。だから歌詞の意味を考えながら
きいていたら、ちょっと思った事がある。


この曲の歌詞の一部を抜粋すると


〝さっきとても素敵なものを拾って僕は喜んでいた
ふと気が付いて横に目をやると誰かがいるのに気付いた
その人はさっき僕が拾った素敵なものを今の僕以上に
必要としている人だということが分かった
惜しいような気もしたけど僕はそれをあげることにした〟


〝その後にもまた僕はとても素敵なものを拾った
ふと気が付いて横に目をやると また誰かがいるのに気付いた
その人もさっき僕が拾った素敵なものを今の僕以上に
必要としている人だということが分かった
惜しいような気もしたけど またそれをあげる事にした〟


〝結局僕はそんなことを何度も繰り返し
最後には何も見つけられないまま ここまで来た道を振り返ってみたら〟
僕のあげたものでたくさんの人が幸せそうに笑っていて
それを見たときの気持ちが僕の探していたものだと分かった
今までで一番素敵なものを 僕はとうとう拾う事ができた〟


といった感じなのだが、ボクが感じたのは「素敵なものって必要な
ものなのかなぁ」って事。個人的には「素敵なもの」って欲しいもので
あったらいいけど、別に必要とはあまり感じない。本当に必要な
ものは素敵とかは感じない。必要なら素敵なんて感じる余裕はないと
思うから。
「素敵なもの」だから「欲しいもの」になる。
「素敵なもの」は「必要なもの」にはならず、
また、「必要なもの」はあくまで「必要なもの」であり
「欲しいもの」にはならない。


だから、この物語の主人公は自分にとって「素敵」なものを拾って
とても「欲しい」と思ったが、隣にはこれを「必要」としている
人がいるからあげた。次の機会でも同じ事をした。


最終的には「何も見つけられなかった」と思われた。
主人公が「素敵だ」と思ったものには、必ずそれを「必要」
としている人がいた。


だけど、今までを振り返ってみたら、僕が素敵だと思ったものを
それを必要としている人たちにあげたことで、その人たちが
幸せそうに笑っていた。それを見たときの気持ちが自分が探していた
一番素敵なものだったということが分かった。
僕が「欲しかったもの」をとうとう拾う事ができた。


あまりこの曲の歌詞を深く考えたことはなかったけど、ちょっと
考えてみたら、このような意味なのかなぁってちょっと
思ったりしたので、日記に書いて見ました。


ところで、この主人公にとって必要なものはなんだったんでしょうか?
歌詞の中でも
「今の僕以上に必要としている人だということが分かった」
とあるから、たぶん少しは必要としているんだろうけど…


素敵なもの=欲しいもの≒必要なもの
であり、決して
素敵なもの=欲しいもの=必要なもの
にはならないと個人的には思うんですが…
う〜ん、よく分かんないや