最後のテスト前電話。友人Y君ありがとう

サンマルコ広場と鐘楼(ヴェネツィア)

いつもテスト前になるとボクの方から電話を
かける友人がいる。高校からいままで
7年間ずっとだ。今日もさっきまで電話していた。
普通、テスト前に友人と電話するといったら
「○○教えてくれない?」
とか
「○○は出るかなあ〜?」
といった内容が多いだろう。だけど、ボクはその友人とは基本的にそんな話は
一切しない。選択している教科が違うからじゃない。むしろかなり被っている。


ボクが電話をかけて言う第一声は、高校時代は
「勉強していないよな?」
とか
「やばいよな?」
とか…。大学に入ってからも内容はたいしてい変わらず
「何とかなるよな?」
とかそんな内容。


そう、彼と電話をすると安心する。そのためだけに7年間テスト前には
電話をかけ続けてきた。テスト前なのに勉強の話はしない。ひたすら「大丈夫
だろ〜」ってポジティブに考えた後、しばし雑談… これがあるから試験にも
楽な気持ちで臨めてきた気もする。


だけど、今回が最後の試験だ。そう、彼とテスト前にこんな話をするのもさっきが
最後だったのかもしれない。まだ、明日、明後日と何教科か彼と一緒の授業が
あるから話すことがあるかもしれないが…


ほんの些細なことなんだけど、ああやって試験前にする電話としては低レベル
すぎるような会話を7年間続けてきたけど、これももう終わりなんだなぁって
ヒシヒシと実感。なんか切ない。
別に後ろ向きに考えるわけじゃないけど、こうやって「最後」っていうのが
これから3ヶ月間にたくさん押し寄せてくるなぁ…


精一杯その最後を満喫したら、4月から社会という新たな舞台でたくさんの
「最初」の経験を楽しめるんだろうな。


「やり残したことがあったら 次になんて進めない」


H2のドラマでの古賀春華(石原さとみ)のセリフ。