持続可能性

きのう、少し争いについて書きましたので、今日もそれに関係のある話を。


【持続可能性】最近よく耳にするようになった言葉である。
サステナビリティ(sustainability)という言葉も耳にされた方が多いの
ではないだろうか。持続可能性というと環境問題とかエネルギー問題とか
でよく使用されているが、今回は人間が将来にわたって生き続けることが
できるのかという観点から考えてみたい。


結論から言うとボクは持続可能性について非常に悲観的な考えをもって
いる。要は人間は滅亡すると。滅亡までは行かなくても存続の危機に直面
すると。


理由は大きく分けて2つ。環境問題と食糧問題だ。


まず、環境問題。今地球上ではすさまじい勢いで環境破壊が進んでいる。
きっとこれに反対する人はいないだろう。しかし、環境破壊が進んでいる
ことは知られているし、環境が破壊されることが良くないことも知られて
いるが、環境破壊を止めようという動きはごくごく限定的にしかされて
いないと感じている。
国家を繁栄させるためには経済活動を活発にしていくことが今の世の中
では重要であり、環境問題は二の次と考えているところも多いのではない
だろうか??


たしかに、環境問題を優先すると経済発展を阻害する可能性は大いに
ある。だから、環境問題が重要だとは分かっているんだけど、経済発展を
優先して環境破壊活動を行う。


きっと、このツケはくるだろう。しかも、手遅れになってしまったという
形で訪れるのではないかという気もする。つまり、「時すでに遅し」
っていうやつだ。


次に、食糧問題。実はボクは環境問題よりもこっちの問題を危惧している。
よく「中国は誰が養う??」みたいな話を耳にすることはあるが、別に
中国に限った話ではない。人口は現在大きく増加しており、100億人
くらいまでいくかもしれない。一方で、その人口を養う食糧はどうやって
生産するのだろうか??


世界中の人が粗食に徹すればいいのかもしれないが、現実的には経済発展
が進むにつれて、粗食→贅沢な食べ物に変わっていく。肉などを飼育する
には大量の飼料が要るし、贅沢な食事というものは食べ物のエネルギーを
効率的に摂取しているとはいえない。
中国が贅沢な食事に変わっていき、もちろんこれから経済発展を遂げて
くるであろう、開発途上国も贅沢な食事に変わっていく可能性は大いにある。


先ほどの環境破壊とも関係してくるが、環境が劣悪になる中で、農業がその
影響を被らないことはありえないだろう。環境破壊のせいで食糧生産が
落ち込むことだってありえるかもしれない。


だから、ただでさえ人口が急速に増加しているのに、さらに食が贅沢に
なっていったら、そのうち需要が供給を上回るようになるだろう。


食糧が絶対的に不足するようになったらどのようなことが起きるか??きっと
争いだ。
争いの先にあるのは…あまり悲観的なことは書きたくないが、兵器が非常に
強力になった現代では…
この先は書かないし、書きたくないが、この「持続可能性」について真剣に
考えなければいけないときが来ていることだけは確かなようだ。